食肉卸小売会社「丸明」(岐阜県養老町)の飛騨牛偽装問題で、岐阜県は7日、県議会厚生環境委員会で、吉田明一社長に事情聴取する前に調査内容を丸明側に伝えていたことを明らかにした。岐阜県は一連の対応の是非について、「検証する」と答弁した。
岐阜県によると、同県は6月10日に東海農政局を通じて「丸明が産地偽装している」との匿名の情報を入手した。その後、同月12日に、県職員が丸明側と 調査日程を調整し、18日には吉田社長から事情聴取した。しかし、吉田社長が偽装を否定したため、農水省と協議して、24日に立ち入り調査を行う予定だっ た。だが、21日に偽装問題が発覚し、日程を前倒しして調査に着手した。
これらの経緯について、岐阜県健康福祉部は「提供された情報の内容に応じて調査方法を決めており、調査対象と事前に日程を合わせて話を聴くことも多い」と説明している。
しかし、丸明の従業員(31)は毎日新聞の取材に「(岐阜県が丸明側と接触を始めた直後の)6月14日前後から、吉田社長が『飛騨牛赤身焼肉』のラベルを『丸明の牛肉』に変えろと指示した」などと証言しており、偽装の証拠が隠滅された可能性がある。
岐阜県は7月に入ってからも丸明への立ち入り調査を続けており、調査結果の公表を急ぐ方針。合わせて、丸明に対する調査方法なども検証する。